日本油化工業 » 製品 » 海洋生物付着防止システム
船舶はドックを出て次の入渠までの期間に様々な要因によって性能が低下し、安全運航に重大な障害を与えることがあります。その1つの原因として、シーチェストや海水管系統にムラサキイガイ、フジツボ等の海洋生物が付着して、通路を閉塞し、海水流量の不足により主機関や補機関がオーバーヒート、あるいは積荷に重大な影響を及ぼすことがあげられます。
近年、日本近海の海水の汚濁度は徐々に低下しており、貝類にとってはまさに快適な生育環境に恵まれています。一方、船舶においてはこのところ入渠インターバルが長くなっていることから、貝類がシーチェストや海水管内で増殖するトラブルの発生が少なくありません。
ユニシェルシステムは環境に充分に配慮した薬液を使用した薬液注入方式の海洋生物付着防止装置で、海水管内壁腐食の最大要因である微生物腐食を防止する性能を持っています。
取り扱いが簡便で、堅牢、かつ経済性にも優れております。
シーチェストや海水管内に付着成長する貝類の種類は海域によって異なりますが、一般的にはフジツボやムラサキイガイが多いようです。右と下の写真は主機冷却水管とシーチェスト吸入格子に繁殖したムラサキイガイで、海水流路の70~80%が閉塞している例です。 また各種熱交換器やストレーナにも多量の貝類が付着繁殖し運航障害を生じた例もあります。 船内に付着する貝類は運航の障害のみならず、入渠時の作業量の増加やダイバー費用等で、経済的に思わぬ負担を強いられることになります。
同装置は小型船から大型船まで幅広く対応可能なように高性能の定量ポンプを複数搭載しています。海水の流量に対してごく微量の注入で十分な効果を発揮する経済的な方式です。シーチェスト1箇所~4箇所まで本装置でカバーできること、またタイマー機能を有しており、自由自在に発停を繰り返すことも可能となっています。
※沿岸から10マイル以上離れている場合はユニシェルを使用する必要はありません。
※停泊中使用しないシーチェストは、停泊の初期あるいは中間時に短時間ユニシェルを注入します。
ユニシェルシステム |
電極型銅イオン発生方式 |
電極型次亜塩素酸方式 |
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メンテナンス |
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毒性 |
注入濃度:0.5ppm |
銅イオン濃度:0.02ppm |
注入塩素濃度: |
装置寸法 |
小 |
中、大 |
中、大 |
装置価格 |
小 |
大 |
大 |