バイオディーゼル燃料油（FAME, HVO 等）

バイオディーゼル燃料油は温室効果ガス（GHG：Green House Gas）の削減につながる燃料油の一つであり、今後の使用量の増加が見込まれています。

ディーゼルエンジンで使用されている主なバイオディーゼル燃料油は次の2種類です。
・脂肪酸メチルエステル（FAME：Fatty Acid Methyl Ester）
・水素化植物油（HVO：Hydrotreated Vegetable Oil）

バイオディーゼル燃料油は単独で使用される場合もありますが、多くの場合は軽油、A重油、C重油等の石油系燃料油と混合してバイオディーゼル混合燃料油として使用されます。

品質管理されたバイオディーゼル燃料油や混合燃料油は、軽油や重油の代替として既存エンジンの改造なしまたはわずかな改造のみで使用することができます。

一方で、バイオディーゼル燃料油の品質は使用する原料や産地、製造方法等により大きく変化します。最も多く使用されているFAMEでは一般的な懸念事項として、酸化劣化、腐食性、水親和性と微生物の増殖、低温流動特性の低下、成分の析出などがあります。

特に、長期保管されたバイオディーゼル燃料油や混合燃料油は、酸化劣化していないか、カビやバクテリアの繁殖が無いか確認することを推奨します。また、品質規格が定められており規格に適合した性状であるかを確認することが大切です。

当社では日本産業規格（JIS）やEN規格（欧州規格）の品質規格に対応した分析を実施します。

分析項目は【分析項目一覧】をご参照ください。