日本油化工業 » 分析サービス » 潤滑油分析
潤滑油は機械の血液であり、潤滑油の状態を把握することで摩耗や汚損の早期発見やトラブル防止に役立てることができます。
当社では舶用や陸上用のエンジン油、電子制御エンジン作動油、タービン油、油圧作動油、ギヤ油等の潤滑油分析を行っています。
機器の種類に応じて必要な分析項目をまとめて分析する、経済的な「セット分析」も用意しています。
また、分析を行うだけでなく潤滑油に関わるトラブルについてのご相談もお受けしています。
機器の健全性は機器の種類に応じたいくつかの項目を分析することで確認できます。
各分析項目には適切な性状範囲が規定・推奨されているので、その範囲を超えた場合の注意喚起や健全性維持のための対策をご提案します。セット分析を定期的に実施して継続的に管理することをお勧めします。
定期的なセット分析にはサンプルボトル、サンプルラベルシート、サンプル返送用カートン、国内着払伝票が含まれます。
舶用の2ストローククロスヘッド型エンジンのシリンダライナとピストンリングの健全性を確認するための分析です。
スカベンジングドレン油(使用済みシリンダ油等)に含まれている鉄などから摩耗の状況を判断します。また、分析結果に基づいて注油率を適正にできればシリンダ油の浪費を防ぐことができます。
エンジンメーカでは定期的なSDAを推奨しています。
舶用2ストローククロスヘッド型エンジン等の油圧作動油の汚染度を計数法により分析します。
当社では2つの試験法に対応できます。1つめは潤滑油(作動油)にレーザ光をあてることによってできる粒子の影を検知し、粒子の数を測定するレーザ法です(ISO 11500)。2つめは作動油をろ過して捕捉された粒子を、光学顕微鏡を使って計数する顕微鏡法です(ISO 4407)。
いずれも測定結果をISO 4406によるISO Code等級で報告します。
一部のエンジンメーカでは顕微鏡法を推奨しています。
風力発電設備の潤滑剤の分析を継続的に実施することでトラブルを未然に防ぎ、設備の保全に貢献します。