日本油化工業 » 分析サービス » トラブル分析事例 燃料油
カビスラッジ抑制剤;燃料油のカビにはカビスラッジ抑制剤の使用が有効です。カビスラッジ抑制剤は補油の直前または補油時に添加するとより効果的です。
高分子化合物による汚染;高分子化合物による燃料油の汚染はこれまでにも時々発生しており、製品管理が不充分な燃料油バージでのコンタミが原因の一つと言われています。
(VLSFO(Very Low Sulfur Fuel Oil)低硫黄重油 硫黄分0.5%m/m以下の舶用燃料油)
スラッジの抑制について:
他油との混合に注意;スラッジが発生した場合、良質油と混合して抑制する対策が取られることがありますが、この例のように混合比によってはスラッジ発生量が大きく増加することがあるので注意が必要です。燃料油を混合する場合は事前にいくつかの混合比サンプルを作成し、スポットテストで問題がないかを確認することをお勧めします。
加熱は適切に;この種のスラッジは加熱により発生量が増加します。また、常温付近では樹脂のように固化するので発生させてしまうと処理が困難になります。従って、加熱をできるだけ避けることが大切です。清浄機の加熱温度は適正粘度が維持できる程度として、必要以上の加熱は避けたほうがいいでしょう。